こんにちは、つぐっと(@tsugutto)です。
「MOTHER」シリーズのすべてのことばが収録された「MOTHERのことば。」を購入しましたので感想を書きたいと思います。

好きなゲームはなんですか?
と問われれば、どの時代の私が答えても10本の指には入る。
好きなRPGはなんですか?
と問われれば、どの時代の私が答えても3本の指には入る。
スーパーファミコンで発売された「MOTHER2」は私にとって、それほど印象深い作品です。
今回、そんな「MOTHER2」を含めた「MOTHR」シリーズ3作品の作中の文章を、すべて集めた本が発売されたのを知り、値段を見て「ちょっと高いな」と思いつつも、即購入したので読んだ感想を書きたいと思います。
MOTHERのことば。とは
「MOTHER」シリーズのことばをすべて収録した本になります。
1作品で1冊、合計3冊でまとめられています。
発売日は 2020年12月25日。
値段は 税込で8,888円 です。
3冊の本はMOTHERの作品カラーである赤色をしていますがそれぞれ微妙に色が違います。

それぞれのカセットの色に合わせて変えているようです。
細かいですね。
本の内容は「すべてのことば」が示すとおり、ストーリーの文章のみならず、選択肢の分岐内容、戦闘時の内容、アイテムの説明、システムメッセージに至るまで、本当にすべてが収録されています。
私もゲームをプレイする際には、マップを隅々まで歩き、すべての人に話しかけていたつもりですが、本書を読み進めると知らない「ことば」の数々が溢れていることに気づきます。
こんなにも細かいところまで「ことば」が設定してあったのか!と、驚きと共に感動を覚えました。
だれが元気で、だれが気絶しているか、とか。
ここまで進んだ状態でこの人のところまで会話しに戻らないよ、とか。
このアイテムもらうまでに持ち物いっぱいになることはまずないな、とか。
主人公たちの状態の変化で変わる「ことば」の豊富さに脱帽しました。
「MOTHERのことば。」は「エスカルゴ運送」の段ボール箱に入っています。
(書店でも段ボール箱に入って売られているようです。)

「エスカルゴ運送」は「MOTHER2」のゲーム内に登場する宅急便屋さんです。
配達して貰えば、まさにゲーム内のイベント体験ができます。
細かいですね。
MOTHERとわたし。
「MOTHERのことば。」の感想の前に、MOTHER作品との出会いについて少し触れておこうと思います。
興味のないかたは【MOTHERのことば。感想】まで飛んでください。
私が最初に触れたMOTHER作品は「MOTHER2」になります。
友達が持っていて、プレイしているのを横で見ていた記憶です。
特に面白そうだとは思わなかったのですが、グラフィックのタッチが好みで気にはなっていました。
発売当時「大人も子供も、おねーさんも。」のキャッチコピーで流れていたCMは今でも覚えています。
時は少し流れて
新しいゲームを探していた私。
店頭で真っ赤なパッケージが目に留まりました。
「MOTHER2」です。
これといってお目当ての作品もなかったので購入することにしました。
電源をいれて、最初に主人公たちの名前などを入れるときに衝撃が走りました。
操作音が心地いい。
カーソルを1つ動かす、決定する、文字を消す、コマンドをキャンセルする、一つ一つが違う音になっていたのです。
連続で操作すると、まるで一つの音楽を奏でているような、そんな錯覚を覚えました。
今まで遊んでいた他のゲームではカーソルを動かしても同じ音で「ピッ、ピッ、ピッ」というものが多く、あっても決定とキャンセルで違う音程度でした。
そして名前を決めると更に衝撃が。
「OKですか?」
?!
こいつ、しゃべるぞ?!
更にペットの名前や好きな食べ物、カッコイイと思うものを入力します。
ペットはいいとして、食べ物やカッコイイと思うものを入力するって中々ないよな・・
と思いながら最終決定。
「ワォ!」
?!
こうして「MOTHER2」の物語がスタートしました。
主人公はごく普通の少年。
旅の舞台は現代の田舎町。
敵は動物や同じ人間。
武器はボロのバット。
剣や魔法の中世ファンタジー世界のRPGに慣れ親しんでいた私。
街の不良を倒し、おまえのばしょをみつけ、自転車を手に入れるころには「MOTHER2」の虜になっていました。
色々な街を旅してラストまで一気に駆け抜けました。
ラスボスを倒す演出で胸が熱くなり、感動のフィナーレへ。
一人また一人と仲間が去り、一人自宅に戻った主人公。
旅の終焉。
終わってしまった・・と寂しく思ったのを今でも覚えています。
そんな出会いがあったのが約25年前。
その後、ゲームボーイアドバンスの「MOTHER1+2」の発売を機に「MOTHER」を初プレイ、初クリア。
続く「MOTHER3」もクリアしましたが、「MOTHER2」を超える衝撃は得られませんでした。
「MOTHER」「MOTHER3」に関しては、他のたくさんのソフトに囲まれながら急ぎ足でプレイした経緯もあるため、いつか、あらためてじっくりプレイしたいと思っていたりします。
やはり、小学生時代にやったゲームというのは多かれ、少なかれ、思い出深い作品が多いです。
MOTHERのことば。感想
そして現在。
2020年12月25日。
「MOTHER」3作品のすべてのことばを収録した「MOTHERのことば。」が発売されました。
現状、一番思い出深い作品である「MOTHER2」の冊子しか読んでいません。
「MOTHER」「MOTHER3」の冊子については読み終わり次第、感想を追記したいと思います。
「MOTHER2」の冊子を読み終えた感想としては「こんな本を待っていた。」です。
この本は、ストーリー順にオープニングからエンディングまでゲーム画像をまじえて「ことば」が並べられています。
1ページ目から順番に読んでいけば
・このキャラこんなセリフ言ってたなー。
・このマップの時は敵は・・あぁ、こいつ苦労したな。
・あぁ、このアイテムよくわからなくて買わなかったんだよな。
・このマップはちょっと怖かったな。
などなど、
初めてカセットに電源を入れ、冒険したプレイ当時の思い出が次々とよみがえります。
更に
・ネスが戦闘不能状態だとこんなセリフになるのね。
・このイベントの最中にここまで戻るとこんなセリフを言うのか。
など、
通常のプレイでは見られないような言葉の数々も網羅しているため、楽しみながら読むことができました。
そして、エンディング。
読了。

読み終わって思うのはゲームプレイ当時と同じ「終わってしまった・・。」という寂しい感情でした。
はじめからおわりまで通して読めば、プレイ当時の記憶が思い起こされながらゲームを一通りプレイした気持ちが得られる本。
「MOTHER」作品に思い入れのある方にはおすすめできると思います。
「MOTHER」に思い入れのない方には面白くもなんともない本になると思います。
なかなかゲームプレイ時間の確保が難しい現状。
読むだけで当時の思い出が振り返れる「MOTHERのことば。」は、私にとって待望の本でした。
唯一、残念な点を挙げるとすれば、「おと」が聞けないことですね。
フィールド音楽から、戦闘音楽、効果音、そしてエイトメロディーズ。
これらの「おと」も「え」も合わさった体験が、本当の「MOTHER」というのは紛れもない事実だと改めて感じました。
ただ、ゲームのキモである「ことば」と、それなりの「え」が楽しめる「MOTHERのことば。」は、やはり私にとって待望の本と言えます。
3冊の冊子自体はしっかりしたつくりで、冊子を納める外装も綺麗なので、外装を包んでいる「エスカルゴ運送」の段ボール箱も含めてコレクターズアイテムとして綺麗にとっておきたくなる一品です。

ただ、「MOTHERのことば。」の宣伝動画を見る限り、コレクターズアイテムというよりは何度も繰り返し読んで当時を懐かしんで欲しい思いがありそうですので繰り返し読み込みたいと思います。
(訂正箇所が直った完全版が発売されたら保存用に買っちゃうかもしれませんね。)
おわりに 今後のMOTHERに望むこと。
読み物としてはこれ以上ない待望の一冊ではあるのですが、やっぱりゲームはゲームとしてプレイしたい。
と思うのがゲーム好きの性です。
「MOTHERのことば。」を読み終えて、「MOTHER」3作品をまとめたMOTHERコレクションとか発売してくれないかな?
と思ってしまう自分がいるのでした。
そして、
万が一、いや億が一にでも「MOTHER4」が出ないかなーと思いながら、ダラダラと書いた記事を終わりたいと思います。
なんかうまいこと書こうと思ったんですが、自分には「ぽてんしゃる!」がないので、まとまりのない文章になってしまいました。
ぽえーん。
コメント