こんにちは、つぐっと(@tsugutto)です。
ちょこちょこと読み進めていた「小説家になろう」のサイトで読めるWeb版「転生したらスライムだった件」を読み終わりましたので感想を書いてみたいと思います。
考察とか小難しいことはなく、純粋に読んだままの感想です。
ネタバレを含んだ内容となっていますので閲覧にご注意ください。
転生したらスライムだった件 内容
おおまかな内容としては、
大手ゼネコンに努める37歳男性(独身・彼女なし・女性経験なし)が通り魔に刺され、色々なことを後悔しながら亡くなるかと思われたところ、不思議な声が聞こえて異世界のスライムに転生していた。
転生したのは最弱のスライムかと思っていたら、なんか色々な能力をもっていて破竹の勢いで成長(能力的・人脈的)をしていくお話です。
感想 ネタバレ軽度版
主人公が現実世界で死亡して異世界に転生する王道の導入シーンからスタートする作品。
転生時点で色々な能力を有しており、最弱のモンスターでありながらチート級の能力をもって新たな人生(モンスター生?)がスタートする王道展開でしょうか。
主人公の友情に熱くお調子者な性格もあって終始明るい雰囲気で話が展開し、最後まで読みやすかったです。
転生した世界も色々な種族が暮らすファンタジー世界でRPGゲームが好きな人であればすんなりと読み進められると思います。
主人公の能力がチート級かつ、どんどん成長していくので常時「俺TUEEEE」感が味わえます。
ピンチと思っても実は…的な展開が多く、そうだよね、主人公だしね、はいはい、と安心して?読めます。
敵・味方共に魅力的なキャラクターも多く、強敵とかいて友と読むを地でいくお話が展開されます。
逆にこいつは嫌なやつだなーと思うキャラはスカッと倒してくれるのでストレス解消にもいいかもしれません。
主人公たちの能力はどんどんとインフレしていき、最終的にはとんでもないことになりますがバトル物としてはあるあるでしょうか。
読んでいる方としてはどこまで強くなるんだろうというワクワク感がありました。
最初から最後までキレイに登っていってくれる作品なので勧善懲悪な展開が好きであれば安心して読める感じでしょうか。
まぁ、主人公は魔物ですけどね。
感想 ネタバレあり版
ここからはネタバレもありでの感想です。
読む前の印象としては「なんかスライムに転生して魔王になってハーレム的に女の子の仲間がいっぱい出てくる作品」というイメージだった今作。
読み終えての感想は、本当に危なげない感じで最初(最弱?)から最後(最強?)まで登り続けてスッキリ終わったなぁという印象です。
確かにピンチもありましたが、主人公リムルは絶対的な安心感を持って見守ることができましたね。
いや、強すぎるんですよ「大賢者」からの「ラファエルさん」からの「シエル先生」が。
なんでも解析して対応しちゃいますし、リムルが望んだことは基本的に何でも何とかしてくれますからね。
リムル本人ですら色々とどこか他人事で諦めの境地に達していましたよね。
「シエル先生なら何でもありだよね。」と。
とはいえ、転生直後は視力もない真っ暗闇状況からスタートなので、ハラハラ感が一番大きかったのは最初の部分かもしれませんね。
そして、強さのインフレは凄かったですね。
話の中ではランクも出てましたが、そもそもランクとは…的になっていきますよね。
ベニマル達が仲間になったあたりまでが現実的なレベルアップで、それ以降は次元が違う戦いに突入していった感じでしたしね。
ディアブロが出てきたあたりからは、これリムルとディアブロは絶対に負けないだろ…感をひしひしと感じていました。
負けないと思っても、どうやって勝つんだろうと楽しみながら読めました。
一方、リムルのカリスマ性は凄く、倒した敵はことごとく仲間に引き入れて骨抜きにしてしまう様は見ていて爽快でした。
ただ登場人物が多く、次々とメインメンバーが変わっていくので前半で登場したゴブリンたちやドワーフたちは影が薄くなっていくのが少し残念でしたね。(ゴブタは除く)
ランガやシオンも最終局面ではほぼ登場しなくなりましたしね。
読む人によっては、あまりにも順調にお話が推移するので面白みにかけると思うかもしれませんが、リムル本人の成長も、どんどん集まる仲間も、仲間の成長も、発展するテンペスト(魔物の国)も見ていて清々しかったです。
純粋にどんどんとすごくなっていくリムル達の快進撃を第三者として安心して見ていられる作品でした。
エンディングで転生前の世界の話にも触れているのもよかったですね。
通り魔がただの通り魔なのか、実は…なのか、そこが私の浅い読み込みでは判断できませんでした。
キャラクター 感想
続いて印象深いキャラクターについて書いてみたいと思います。
こちらも読む際にはネタバレ注意な内容も書いています。
リムル
どこまでも成長を続ける主人公。
もう何でもありの万能感の塊のような存在ですね。
細かいことは考えず我儘放題、他人任せ、それでもリムルを慕って周りにはどんどん人が集まります。
誰が相手でも差別することなく気さくに接してくるけど決して侮ってはいけない人物。
ひとたび気に入った相手にはとことん尽くす面倒見の良さもありますね。
リムルのお気に入りになったら毎日が楽しいだろうなと思います。
苦労は絶えなそうですけど。
シエル
シエル(ラファエル、大賢者)ですね。
リムルの心の声に反応してくれるAIのような存在(大賢者)から、徐々に自我が芽生えた存在(ラファエル)になり、最終的に独立した人格(シエル)を有するようになったスキル。
性能はどんどん上がっていっているのに、だんだんとやらかすようになっていく可愛い存在。
もうなんでもありのリムルの一番の元凶。
ヴェルドラ
世界最強種族の竜種の一人。
リムルが転生して初めて会話する相手。
怖そうな見た目に反して話してみたらいいやつだったの代表格。(基本的にこの作品に登場するキャラはみんないい人な気がしますが)
好き勝手やって調子に乗って失敗する残念(可愛い)なキャラ。
初登場時からあまり威厳はなかったような気もしますが…最終的にはお姉ちゃんに敵わないリムルの悪友少年的なポジションでいいキャラでしたね。
ギィ
最強の魔王。
おそらくリムルの方が強くなってしまっているんですが、それでも勝てなそうな絶対的な魔王。
俺様気質で周りに有無言わさない感じはありますが、認めた相手には色々と手を差し伸べる感じ。
番長のようなイメージですね。
魔王のまとめ役で、リムルやレオンを可愛がる先輩魔王のような感じ?
クロノトリガーの魔王のような容姿で想像してました。
ミリム
リムルと名前が似てるのでややこしいなぁ…と思いつつ読んでいたキャラ。
ひとたび口を開けばリムルとは全然違うんですけどね。
子供っぽい性格と裏表がなさそうな言動から色々な人に過小評価されているキャラ。
操られている(ような)描写が多いですが、基本的に大丈夫ですよね。
よく知る人物達からはかなり強いと評され、実際に強いのでしょうけども、作中ではあまりいい戦闘シーンが無かったイメージ。
ラミリス
ミリム同様のお子ちゃま風魔王の一人。
いいキャラですね。悪ノリが凄いです。
リムルたちとワイワイやって生き生きしているのをみると安心します。
魔王なのにあまり強くなさそうなのがまた。
彼女のダンジョンで働いてみたいですね。
ディーノ
やる気のない魔王だけど、やればできる子。
怪しさは最初からありましたが裏設定モリモリでしたね。
正体を表した時の二刀流かっけぇ!でした。
持ってる武器から「お前が勇者か」って素で思いました。
シュナ
ピンク髪の姫様。
メインヒロインっぽくなるのかなーと思っていましたが、あまり出番がなかったキャラでした。
ただ、シュナが再現したケーキは大活躍でしたね。
私の中ではメインヒロインポジションにハマっていたキャラでした。
シオン
紫髪の自称リムルの秘書。
シュナのライバル的なポジションでしたがシオンの方が活躍場面は多めでしたね。
すごい力を秘めていそうで、実際にも凄かったのですが最後の方はインフレバトルに取り残された感じになって残念でした。
山場は亡くなった時ですかね。
リムルの魔王覚醒の基となっていますし。
ベニマル
最初から最後までブレることなく熱血漢な感じで好印象でした。
軍団を指揮しているときはキリっとしっかりして落ち着いているとは思いつつ、戦闘大好きな根元の部分は最後まで変わらずでしたね。
また、唯一?恋愛描写が軽くされたキャラでしょうか。
リムルの右腕といえばなキャラでした。
ソウエイ
ベニマルの親友でライバルといった感じでしょうか。
まさしく影。
最終的に能力的にはトップ陣からは取り残された感がありますが、まず負けない安心感のあるキャラでした。
色々な策を何重にも張り巡らせて、どんな事態にも対応してくれそうです。
男性からは恐れられ、女性のファンは多そうですよね。取り付く島もなさそうですけど。
ディアブロ
テンペスト内の実力的にはリムルにつぐナンバー2でしょうか。
まぁ、強い。まぁ、酷い。って感じでまさに悪魔。
リムルよりも強いんじゃないかな?と思った時期もありますが、リムルを神のように崇拝していますので反抗は絶対しなそうです。
ベニマルが表の右腕なら、ディアブロは裏の右腕って感じ。(左腕?私の中ではソウエイです)
クフフフフと特徴的な笑い方も悪魔的ですよね。
ゴブタ
最初はサボリまくるのであまり好かないキャラだったのですが、後半になるにつれてどんどんと活躍の場が増えていき応援したくなるポジションになったキャラ。
ある意味、一番読者に近い位置にいるキャラなのかもしれません。
最終的にテンペストの四天王の一人ですからね。
色々と規格外で、リムルの出来ないことを素でやってのける凄さを持っています。(すぐにリムルが追い抜くけど)
本人はたいして強くないのに最初期から最終盤まで活躍した凄いキャラですね。
やはり、天才なんだと思います。
ユウキ・カグラザカ
なんか身体能力が凄いだけの平凡な転生者で、ノリがいい好青年かと思っていたらとんでもない。
腹の中では凄いことを考えていた黒幕ですね。
脳内イメージはずーっと、RPGツクールのアレックス(白いハチマキをした勇者アイコン)でした。
のらりくらりとした性格は球磨川(めだかボックス)にも似てるなぁ…と思いつつ、悪のカリスマといった存在。
凄い悪役なんだけど、どこか憎めないキャラでした。
でも、読んでる時はコテンパンにやられてしまえって思ってましたね。(酷い)
最終的にはリムルと和解するんだろうなぁ…と思ってましたが、結果は…まぁ、ユウキにとっては救いになっていそうですよね。
ヒナタ・サカグチ
ヴェルドラを封印した勇者?とも思っていましたが、実際には違いましたね。
クラス委員長とか、生徒会長みたいにキリっとしているクールで冷酷で完璧な当初イメージから徐々にリムルに影響されて軟化していったキャラですね。
最終的に能力も弱体化して前線からは一歩引いた状態になってしまったのは残念でした。
人間代表として最後まで戦って頂きたかったです。
自然とクロエに交代してしまいましたよね。
クロエ・オベール
召喚の被害者である子供かと思っていたら真の勇者だった子。
必死に探していたレオンより、先生として指導してくれたリムルの方に懐いていそうでレオンが可哀そうと思ってました。
戦闘能力はピカイチでクロエに勝てる人は…中々居ないでしょうね。
マサユキ
マッサ~ユキ!マッサ~ユキ!
最高です。
運の良さも凄い。
実は凄い方の生まれ変わりですからね。
何をしても、何もしなくても、周りが勝手に解釈して成功したことになっている。
羨ましいですね。…羨ましいのか?
まだまだ魅力的なキャラクターはたくさんいますが、印象深いキャラクターは以上でしょうか。
おわりに
以上、Web版の「転生したらスライムだった件」を読み終えた記念としてネタバレ感想、キャラクター感想でした。
ドロドロした展開や、過激な描写も少なく、力を抜いて気軽に楽しめるいい作品でした。
読了感もよく、モヤモヤと未解決事件が残ったり、憂鬱になるような内容もなくてスッキリと読み終えられましたね。
また番外編を読み終えたら感想を追加したいと思います。
それでは、また。
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