【浅はかなる思考実験室】6.公平な不平等 ~不平等が許される場合とは?~ 100の思考実験より

思考実験 公平な不平等

こんにちは、つぐっと(@tsugutto)です。

今回は、「100の思考実験」より、6つめの問いです。

今回は、「公平な不平等」という題名の問いになります。

どんな内容になっているのでしょうか。

それでは、いってみましょう。

目次

「公平な不平等」~不平等が許される場合とは?~ 概要

ある夫婦には3人の子供がいた。
子供たちはそれぞれ、14歳、12歳、10歳と年齢に差はあったが、夫婦は3人を平等に扱っていた。
クリスマスプレゼントも当然、3人とも同じ金額だ。
夫婦はお店で3人に同じ携帯ゲーム機を買おうとしていた。
ところが、買おうとしている1.5倍の値段で最新の携帯ゲーム機が売っており、最新の携帯ゲーム機を2台買えば、買おうとしていた携帯ゲーム機が1台付いてくるという。
「古い携帯ゲーム機3台」と、「最新の携帯ゲーム機2台+古い携帯ゲーム機1台」が同じ値段な訳だ。

妻は言う「3人に同じものをあげるべきよ。1人が損をするわ。」
夫は言う「もともと貰えるはずだった物は3人とも貰えるじゃないか。それどころか、2人は得をするんだぞ。」
妻は言う「私は3人を平等に扱いたいわ。」
夫は言う「その結果、損をすることになってもかい?」

「100の思考実験 6.公平な不平等」より要約抜粋

平等とはなにか?不平等とはなにか?

という問題。

「公平な不平等」について思考する

往々にしてある状態ですね。

どこから見て平等か、という話にもなりますよね。

夫婦からみてなのか、子供からみてなのか、第三者からみてなのか。

そう考えると、平等ってまずないと思っていまいます。

自分は平等と思っていても相手は…ってなりますしね。

当事者同士がよくても、周りが「それは不公平だ!」って言ったりしますし。

問題文の「損してでも3人にまったく同じものをプレゼントしたい」というのは、妻の平等。

第三者からみても、まず平等と映りますかね。3人にまったく同じものをプレゼントしてますからね。

でも、ある人からすると、「14歳と10歳が同じもの?」という疑問はでるかもしれない。

一方、「元々貰えるものよりも劣るものを貰う訳じゃないから損はしない。むしろ2人は得をする」というのは、夫の意見。

平等かどうか、では判断してないですよね。損得の判断ですし、3人とも得をするとは思ってないようですし。

ですから夫の主張は平等という考えではなく、同条件でよくなるのであれば不平等が生まれても仕方がないという考えでしょうか。

子供からしたらどうか。

いつも平等に扱ってくれてありがとう!と思ってくれているのが理想です。

でも、14歳の子は内心で「なんで自分の方が年上なのに年下の兄弟と同じものなんだ。」と思っているかもしれない。

あるいは、古い携帯ゲーム機を手に入れた後、「実は最新ゲーム機込みで3台買えた」という事実を知って落胆するかもしれない。

古いゲーム機3台を買っても、新しいゲーム機を買っても、一方は満足し、他方は不満が残る結果になると思います。

第三者的にみると、同条件でよりよくなるのになんでそっちを取らないの?とも言えますし、

やはり平等というからには同じものをあげるべきでは?とも言えますし、

年齢が違うのにまったく同じものをあげるのは平等なの?とも言えますし、

色々な意見が出そうですよね。

やはり、平等って難しいです。

以上のことから、平等や不平等に関する私の考えとしては

「平等か不平等かは、送り手と受け手、周囲が一致しない限り成立しない難しいもの。」

という結論になるでしょうか。

相手や周りを気にしないのであれば、自分の中の平等が成立すればいいだけなので簡単なんですけどね。

平等、平等、って言っていると思い出すのが笑う犬の「センターマン」です。

微妙にセンターじゃない所もあったりして…面白かったですね。

最後に少し横道にそれました。

あなたはどんなことを考えましたか?

機会がありましたら7つ目の問いでお会いしましょう。

それでは、また。

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